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宅建試験の合格率推移はどう変化している?近年のデータと学習対策も紹介

宅地建物取引士

茂木 祐樹

筆者 茂木 祐樹

不動産キャリア20年

22歳より新築マンション販売営業を経験し、 2010年ご縁があり、27歳の時に当社グループの(株)勝美住宅に入社 気がつけば、不動産業界20年目  

明日、2025年11月26日は1年に1回の宅地建物取引士試験の合格発表日です。

今回は、当社社員も受験する宅地建物取引士試験のご紹介となります。

「宅建試験の合格率は本当に変動しているの?」と疑問に感じたことはありませんか。国家資格である宅地建物取引士(宅建)の試験は毎年多くの方が受験し、その合格率には一定の傾向や変化があります。本記事では宅建試験の概要や合格率の推移、その理由や学習のポイントまで、初学者や再挑戦者にも分かりやすく解説します。最新データを踏まえ、合格に近づくためのポイントも紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

宅建試験とは何か(概要と合格率推移の背景)

宅地建物取引士(宅建士)は、国家資格として不動産業において非常に重要な位置づけを持つ資格です。宅建試験は年齢・学歴・職業に関係なく誰でも受験可能で、広く門戸が開かれているのが特徴です。毎年20万人以上が受験し、合格者数は3万人~4万人程度という大規模な試験であることから、不動産業に必要不可欠な資格とされています。

近年の合格率は概ね15~18%前後で推移しており、たとえば2024年度(令和6年度)は18.6%とかなり高めの水準でした(受験者数:241,436人、合格者数:44,992人、合格点:37点)。これまでの傾向を見ると、おおむね15~18%という安定した範囲で合格率が推移していることが確認できます。

このような安定した合格率の背景には、いわゆる「相対評価方式」が採用されていることが大きく影響しています。試験問題の難易度や受験者全体の成績分布に応じて、合格ライン(合格点)が調整される仕組みであり、難易度が高い年は合格点が下がり、易化した年は上がるという柔軟な対応が可能です。

このように、宅建試験は誰でも受けられる国家資格であり、合格率は15~18%程度で推移していて、相対評価方式によって合格基準が毎年調整される試験であることが理解できます。

項目内容
資格の性格国家資格、不動産業務に必要
受験の特徴誰でも受験可能、受験者数が毎年20万人以上
合格率の傾向概ね15~18%で一定。2024年度は18.6%

近年の合格率・合格点の推移

以下に、2022〜2024年度の宅建試験における受験者数・合格者数・合格率・合格点を表形式でまとめました。

年度 受験者数 合格者数 合格率 合格点
2022年度 226,048人 38,525人 17.0% 36点
2023年度 233,276人 40,025人 17.2% 36点
2024年度 241,436人 44,992人 18.6% 37点

(出典:一般財団法人不動産適正取引推進機構の公表データより)

2024年度の宅建試験では、受験者数が241,436人、合格者数が44,992人、合格率は18.6%という結果でした。合格点は50点満点中37点です 。

また、2023年度は受験者233,276人、合格者40,025人、合格率17.2%、合格点36点でした 。2022年度は受験者226,048人、合格者38,525人、合格率17.0%、合格点36点です 。

これらの数値は、合格率が概ね15%〜18%の安定した範囲で推移していることを示しています。2015年度の15.4%と2024年度の18.6%を比較すると、約3.2ポイントの上昇が見られます 。

合格率が変動する理由と相対評価方式の仕組み

宅建試験では「相対評価方式」が採用されており、これは事前に合格点を固定せずに、受験者全体の成績分布に応じて合格ラインを調整する制度です。試験問題が難しく全体の得点が低い場合には合格点も低く、逆に問題が易しいと全体の得点が高くなるため合格点も高くなる仕組みです。これにより、毎年おおよそ一定数の合格者を維持できるという狙いがあります。

実際、過去数年の合格率はおおむね15~18%の範囲内で推移しており、合格点は年度によって35点前後、2024年度は37点、2023・2022年度は36点というように、若干の上下動が見られます。このような変動は相対評価方式によるものです。

年度 合格率 合格点
2024年度 18.6% 37点
2023年度 17.2% 36点
2022年度 17.0% 36点

このように、年度によって合格点が変動するため、毎年の合格率にも影響が出ますが、相対評価方式のため合格率自体は15~18%という一定幅内で安定的に推移しています。したがって、受験者の年ごとの学力や問題の難易度に応じて、合格基準が柔軟に設定されていると言えます。

合格率推移から読み取れる学習のポイント

宅建試験の合格率は近年、おおむね15〜18%の範囲で推移しています。2024年度は18.6%で、これは長期的なデータとも整合的な数値です。合格率が低いということは、「70%以上の正答率(35点以上)」を安定して取るためには、体系的で計画的な学習が必要だということを示しています。例えば、「模試で安定的に35点以上取れる力」が求められており、基礎知識に加えて応用力をつけることが合格への第一歩です。

さらに、2022〜2024年度の合格点は36〜37点前後を推移しており、これを踏まえると「模擬試験や過去問演習で36点を安定して取れる力」を目標にするのが実戦的です。合格率の幅が狭いことから、僅差での合否が発生しやすく、日頃の学習においても「37点前後」を意識した得点習慣を付けておくことが重要です。

近年では試験の難易度が横ばいかやや上昇傾向にあることもあり、合格の安全圏を見据えるなら「40点(正答率80%)」を学習目標に据えるのが合理的です。40点を狙う学習は、余裕をもって本番に臨むための「実力の余白」を作ることができ、特に応用問題や見直しにも時間的・精神的余裕が持てます。

学習段階目標得点目的・意図
基礎固め35点前後(70%)最低ラインを安定して突破する力を養う
実戦力強化36〜37点近年の合格水準を確実に超える実力をつける
余裕の確保40点(80%)試験本番でのミスや難問に備え、合格を確実にする

まとめ

宅建試験の合格率は長年にわたり15〜18%を維持しており、2024年度は18.6%とやや高めの水準となりました。相対評価方式を採用しているため、年度ごとに難易度や合格点は変動しますが、合格率の幅はおおむね一定に収まっています。この特徴から、合格するためには単なる知識だけでなく、正答率70%以上を安定して出せる本番力が重要です。合格点や出題傾向を把握し、模試や過去問を活用した具体的な学習が合格への近道です。

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